
最寄り駅における調査対象海岸施設方面のバス停留所付近の利便施設の設置状況を図6−1−9に示す。「公衆トイレ」は、マリーナが4ヵ所(66.7%)、海水浴場が16ヵ所(88,9%)の駅で設置されている。「自動販売機」は海水浴場の1ヵ所を除き全駅に設置されているが、誰にでもすぐに水分補給できる「水飲み場」が設置されている駅は、マリーナが2ヵ所(33.3%)、海水浴場が8ヵ所(44.4%)であり、あまり整備されていないことが分かる。また、水飲み場は海水浴場の2ヵ所以外は全て「高さ70〜80?程度」であり、「コイン投入口の高さ125?」の自動販売機は、マリーナの5ヵ所、海水浴場の14ヵ所で設置されているため、ほとんどの水飲み場や自動販売機は、車椅子でも利用可能であるといえる。
最寄り駅における調査対象海岸施設方面のバス停留所付近に設置されている公衆トイレのバリアフリー度合を図6−1−10に示す。「障害者用トイレ」が設置されている公衆トイレは、マリーナが2ヵ所(50.0%)、海水浴場が12ヵ所(75.0%)である。また、マリーナ、海水浴場ともに「障害者用洗面台」は約50%、「障害者用鏡」は約30%のトイレに設置されていた。また、「トイレの入口にスロープ」が設置されていたのはマリーナの1ヵ所(25.0%)であるが、スロープの配慮(勾配、有効幅員、手すり等)はされていない。
調査対象海岸施設方面でバスを運行しているバス会社の障害者への配慮状況を図6−1−11に示す。「次の停留所を文字で示すバス」を運行しているバス会社は、マリーナが4ヵ所(66.7%)、海水浴場が8ヵ所(44.4%)であり、それらのバス会社は全て調査対象海岸施設方面でも運行している。「車椅子対応のバス」を運行しているバス会社は、マリーナ、海水浴場ともに約30%を示しているが、調査対象海岸施設方面で運行しているのは、海水浴場の3ヵ所のみであった。また、ソフト面の配慮ではマリーナ、海水浴場ともに、「障害者対応マニュアル等」を作成しているバス会社は33.3%であり、「乗り降り等の補助」を行うと答えたバス会社は60%強であった。また、「補助を望む場合は事前に連絡が必要」と答えたバス会社もマリーナ、海水浴場ともに2ヵ所ずつ(マリーナ33.3%、海水浴場11.1%)あり、気軽にバスを利用することは難しいのが現状である。
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